- 健診で血圧が高いと指摘された
- 家庭で測ると血圧が高い日が続く
- 病院と自宅で血圧の値が大きく違う
- 薬を飲んでいても血圧が十分に下がらない
- 若い頃から血圧が高い、または急に高くなった
- 高血圧に加えて、糖尿病や腎臓病などがある
救急受診が必要な症状
胸や背中の強い痛み、息苦しさ、片側の手足のまひ、ろれつが回らない、急に目が見えにくい、突然の激しい頭痛、意識がおかしいなどの症状があるときは、血圧の値にかかわらず119番へ連絡してください。
症状がなくても、安静にして測り直した血圧が上180以上、または下120以上の場合は、速やかに当院またはかかりつけの医療機関へ連絡し、受診時期をご相談ください。自己判断で薬を追加して、急に下げようとしないでください。

高血圧症とは
血圧は、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力です。
この圧力が高い状態が続くことを高血圧といいます。
高血圧の診断基準
| 測る場所 | 上の血圧 | 下の血圧 |
|---|---|---|
| 診察室 | 140mmHg以上 | 90mmHg以上 |
| 家庭 | 135mmHg以上 | 85mmHg以上 |
上下のどちらか一方でも基準以上であれば、高血圧に該当します。
ただし、血圧は緊張や体調などでも変動するため、通常は日を変えた測定や家庭血圧の平均をもとに判断します。
診察室でだけ高くなる「白衣高血圧」や、診察室では高くなくても家庭などで高くなる「仮面高血圧」もあります。そのため、受診時の値だけでなく、日常の血圧を確認することが大切です。
※ここに示した数値は診断の基準です。治療で目指す血圧とは異なります。

高血圧が続くことで起こる病気
高血圧が続くと、血管が傷みやすくなり、脳卒中、狭心症・心筋梗塞、心不全、腎臓の働きの低下などにつながります。
こうした変化は、症状がないまま進むことがあります。血圧を適切に管理することは、将来の病気を防ぐために大切です。糖尿病や脂質異常症、喫煙なども含めて、心臓や血管への負担を減らしていきます。

家庭血圧の測り方
上腕に腕帯(カフ)を巻くタイプの血圧計を使い、できるだけ毎日、朝と晩に測りましょう。

- 朝
-
起床後1時間以内。トイレを済ませ、朝食・服薬の前に測る
- 晩
-
寝る前に測る
- 姿勢
-
椅子に座り、背中を背もたれにつけ、足を組まずに足裏を床につける。腕を台に置き、腕帯を心臓の高さにする
- 安静
-
1~2分安静にしてから測る。測定中は話さない
- 回数・記録
-
朝・晩それぞれ原則2回測り、2回とも記録する
低い値が出るまで何度も測り直すことは避けましょう。診療では、朝・晩それぞれの平均値を参考にします。
血圧手帳やアプリの記録を受診時にお持ちください。記録がまだない場合も、受診を先延ばしにする必要はありません。

当院で行う診察・検査
院長は、日本内科学会認定 総合内科専門医、日本循環器学会認定 循環器専門医です。総合病院の糖尿病・内分泌内科でも診療に携わってきました。血圧の数値だけでなく、心臓や腎臓への影響、糖尿病などの持病、ホルモンの異常による高血圧にも目を向けて診療します。
診察では、主に次の点を確認します。
- いつから高いか
- 家庭での値
- 測定方法
- 治療の経過
- 食事
- 運動
- 飲酒
- 喫煙
- 睡眠
- 処方薬 市販薬 サプリメント
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 腎臓病
- 心臓病など

検査では、血液検査・尿検査・心電図などで、腎臓の働き、尿たんぱく、血糖、脂質、ナトリウム・カリウム、心臓への負担などを確認します。
また、必要に応じて、腕と足首の血圧を比べて足の血流を評価するABI検査も院内で行います。診察や検査の結果に応じて、ホルモン検査やCTなどの画像検査を追加します。CT検査は院内で行えます。
より詳しい検査や専門的な治療が必要な場合は、適切な医療機関と連携します。

高血圧の原因
本能性高血圧と二次性高血圧
高血圧は、原因によって「本態性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられます。血圧を下げる治療に加え、治療できる原因が隠れていないかを確認することも大切です。
本能性高血圧
高血圧の多くを占めるのが本態性高血圧です。原因を一つに特定できず、血圧が上がりやすい体質や加齢に、食塩のとり過ぎ、肥満、運動不足、飲酒などが重なって起こります。
ご家族に高血圧の方がいる場合は、体質だけでなく、共通する食習慣なども関係することがあります。生活習慣だけが原因とは限らず、やせている方や食事に気をつけている方にも起こります。
病気や薬が原因の高血圧(二次性高血圧)
腎臓やホルモンの病気、睡眠時無呼吸症候群、薬の影響など、特定の原因によって起こる高血圧です。原因に合った治療を行うことで、血圧の改善や薬の減量につながる場合があります。
若い頃から血圧が高い、急に悪化した、複数の薬を飲んでも下がりにくい、血液検査でカリウムが低いといった場合は、特に原因を詳しく調べます。ただし、こうした特徴がなくても見つかることがあるため、診察や検査結果から検査の必要性を判断します。
ホルモンの病気による高血圧
副腎や甲状腺などのホルモンは血圧の調節に関わっており、分泌の異常が高血圧の原因になることがあります。
- 原発性アルドステロン症
- 副腎からアルドステロンというホルモンが過剰に分泌され、体に塩分や水分がたまりやすくなる病気です。ホルモンの病気による高血圧の中では最も多くみられます。カリウムが低くなることもありますが、正常な方も少なくありません。原因や病状に応じて、薬や手術による治療を検討します。
- クッシング症候群
- コルチゾールというホルモンが過剰になる病気です。
- 褐色細胞腫
- 主に副腎にできる腫瘍から、血圧を上げるホルモンが過剰に分泌される病気です。
- 甲状腺の病気
- 甲状腺ホルモンが多すぎる場合も、少なすぎる場合も、血圧に影響することがあります。
→ 内分泌内科の診療について
- 甲状腺ホルモンが多すぎる場合も、少なすぎる場合も、血圧に影響することがあります。
その他の主な原因
- 腎臓の病気
- 腎臓の働きの低下や、腎臓に血液を送る血管が狭くなることで、血圧が上がる場合があります。
- 睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠中に呼吸が繰り返し止まり、血圧が上がりやすくなる病気です。いびきや日中の眠気などがある場合は、ご自宅でできる簡易検査を行います。
- 薬の影響
- 一部の痛み止め、ステロイド、甘草(かんぞう)を含む漢方薬などが、血圧を上げる原因になることがあります。服用中の薬が気になる場合も、自己判断で中止せずにご相談ください。

高血圧症の治療
生活習慣の改善
- 減塩
- 食塩は1日6g未満が目標です。麺類の汁を残す、調味料をかけ過ぎないなど、続けやすい工夫から始めましょう。当院では管理栄養士による栄養指導も行っています。
- 体重管理
- 体重が多い方は、無理のない減量を目指します。高齢の方や食が細い方では、栄養不足にも注意します。
- 運動
- ウォーキングなどを体調に合わせて続けます。血圧が著しく高い方や心臓病がある方は、運動の強さを医師と相談しましょう。
- 飲酒・喫煙
- お酒は量を控えめにし、たばこはやめましょう。
- 睡眠
- 十分な睡眠をとりましょう。強いいびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると言われたことがある方はご相談ください。
必要に応じた薬物療法

血圧の高さや合併症、生活習慣の改善による変化をみて、血圧を下げる薬(降圧薬)を使います。血圧がかなり高い場合や、合併症の危険性が高い場合は、生活習慣の改善と同時に薬を始めることもあります。
薬は、腎臓の働きや持病、ほかの薬との飲み合わせ、副作用などを考えて選びます。
必要に応じた薬物療法
一般的な目標は、診察室で130/80mmHg未満、家庭で125/75mmHg未満です。
上と下の両方が目標を下回ることを目指します。
この目標は年齢にかかわらず共通ですが、持病や体の状態、ふらつきの有無などに応じて、無理なく続けられる目標と治療方法を相談します。
血圧が下がっても、薬の効果で安定している場合があります。自己判断でやめたり減らしたりせず、血圧の記録をもとにご相談ください。

受診について
通常の診療は予約不要です。受付時間内に直接お越しください。
健診結果、家庭血圧の記録、お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。





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