糖尿病内科

糖尿病とは、「インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに血糖値が普段より高くなっている状態」と定義されます。つまり、血液中のブドウ糖(血糖)が異常に高くなる病気です。
通常、私たちの体は食事から摂取した炭水化物を消化し、血糖として血液中に吸収します。すると、インスリンと呼ばれるホルモンが膵臓から分泌され、血糖を細胞に取り込むプロセスを調節します。
しかし、糖尿病の患者さんは、この血糖調節メカニズムがうまく機能しなくなります。原因の一つとして、インスリンは多く出ているのにインスリンが効きにくくなってしまいます(インスリン抵抗性が上がるといいます)。他には、そもそもインスリンの分泌が低下してしまう人もいます。

単に糖尿病といっても人それぞれ治療方針が変わります。せひ当院で専門的な治療をお受けください。

スクロールできます
家族や血縁者に糖尿病の人がいて自分も発症するのではと心配尿の回数や量が増えたインスリン強化療法中のため受け入れ可能なクリニックが見つからない
健康診断で血糖値やHbA1cの値が高いといわれた最近、疲れやすいFreeStyleリブレやDexcomG7を採用しているクリニックを探している
のどが渇き、水分を多く摂るようになった体重が減少してきた薬を服用するのをよく忘れてしまう


\2種類あります/

遺伝的要因

2型糖尿病は遺伝することが知られています。
そのため、血縁者が糖尿病である場合、そのリスクは高まります。

1型糖尿病の病態には遺伝的素因も報告されていますが、多くの場合膵β細胞に対する自己免疫反応が関与していると考えられています。免疫系が膵臓のインスリン産生を担当する細胞を誤って攻撃し、インスリンの分泌がほぼ停止してしまいます。

生活習慣(環境因子)

2型糖尿病の発症には、生活習慣や社会環境などの環境因子が深くかかわっています。運動不足、カロリー摂取過多、睡眠不足や睡眠の質の低下、生活リズムの乱れ、過剰なストレス、受動喫煙を含めた喫煙などがリスク因子です。
これらの要因がインスリン感受性を低下させ、高血糖を引き起こす引き金となります。

2型糖尿病患者の多くは、糖尿病の診断前に「インスリン抵抗性」の状態にあります。
早めに診断で内服薬を飲まずに治療ができることもありますので、早めに糖尿病内科医へご相談ください。

糖尿病の合併症には急性期合併症と慢性期合併症に分けられます。
急性期合併症は糖尿病患者さんが意識障害を契機に発見されることもあり、糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖状態によるものや、低血糖昏睡、乳酸アシドーシスといわれる病態や、脳血管障害などがあります。

慢性期合併症は微小な血管に起こる、網膜症や腎症、神経障害があります。大きな血管に起こる虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症があります。

糖尿病の治療はこれらの合併症を予防する事が大切です。

糖尿病網膜症

高血糖が網膜の血管にダメージを与えます。硝子体出血牽引性網膜剥離をきたすため、視力障害を引き起こします。進行すると失明してしまう可能性があります。

末梢神経障害

高血糖が末梢神経にダメージを与え、神経障害が起こります。末梢神経障害が進行すると、自律神経障害、手足のしびれ、痛みを引き起こします。
また、温度が感じにくくなり、やけどの原因となったりします

糖尿病性腎症

高血糖が腎臓のフィルター機能にダメージを与え、腎臓の微小な血管に障害を与えます。進行すると腎不全となり、放置すると透析導入や腎移植をしなければならなくなります。

動脈硬化症

高血糖が冠動脈のアテローム性動脈硬化を引き起こしプラーク(血管の内膜に脂質が蓄積)が形成されます。
不安定なプラークは破裂し血管を閉塞させ、血栓が剥離し塞栓症を起こす事があります。これが心筋梗塞や脳梗塞などの大血管合併症の原因となります。

易感染性

血糖値が高くなることで白血球などの免疫に関わる細胞の機能が低下し、病原菌と十分に戦えない状態になることがあります。これにより、糖尿病患者さんは細菌、ウイルス、真菌などの感染症にかかりやすく、治りにくくなります。


3つの療法があります

1型糖尿病ではインスリンの必要量を膵臓で作ることができないため、体外から補う必要があります。そのため、インスリンでの治療が中心となります。
2型糖尿病では合併症の発症・進行を予防するための血糖コントロールが基本となります。まずは、食事療法、運動療法開始し、それでも改善しない場合は薬物療法を併用します。
ただし、病態が悪い場合は、初めから薬物療法を開始することもあります。

食事療法

1型糖尿病ではインスリンの必要量を膵臓で作ることができないため、体外から補う必要があります。そのため、インスリンでの治療が中心となります。2型糖尿病では合併症の発症・進行を予防するための血糖コントロールが基本となります。まずは、食事療法、運動療法開始し、それでも改善しない場合は薬物療法を併用します。
ただし、病態が悪い場合は、初めから薬物療法を開始することもあります。

運動療法

運動療法には散歩、ジョギングなどの有酸素運動と筋肉に軽い負荷をかけて行う(無酸素運動)レジスタンス運動があります。運動により、インスリンが効きやすくなる状態に変化をしたり、体内のエネルギーを消費することで血糖値が下がります。
レジスタンス運動は基礎代謝量の維持、増加や関節疾患の予防などに有効です。運動療法としてはウォーキングや自転車、スイミング、ジョギングなどの有酸素運動を1回20~40分、週に3回実施します。で毎日もしくは2日に1回行える運動を選びましょう。

薬物療法

2〜3ヵ月ほど食事療法と運動療法を続けても、血糖のコントロールが上手くできない場合には薬物療法を選択します。経口血糖降下薬を用いる内服療法と、インスリンなどを注射で補充する自己注射療法の2つがあります。
近年、糖尿病治療薬には、SGLT2阻害薬、GLP‐1受容体作動薬などが登場しています。これらの薬は治療過程で生じることがある低血糖を起こしにくく、体重を減らす作用を持ちます。ただ、副作用も出やすい薬のため、どの薬物をいつから開始するかは、患者様の糖尿病のタイプや合併症の進行程度などによって、総合的に判断して決められます。
糖尿病内科医のもと、正しく使用してください。

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