高血圧は生活習慣病の中でも最も頻度の高い疾患です。
高血圧治療ガイドラインでは上の血圧である収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)が140mmHg以上、または下の血圧である拡張期血圧(拡張したときの血圧)が90mmHg以上を高血圧としています。
この血圧は診察室での血圧を指すため注意が必要です。ご家庭で測定した血圧では収縮期血圧が135mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上で高血圧症の可能性が高いです。
また、高血圧の中には二次性高血圧症といって、高血圧患者さんの10%程度がホルモン(からだのさまざまなはたらきを調節する化学物質)の異常で血圧が上昇してしまっています。この病気は手術を行ったり、特別な内服薬で治ったりします。本態性高血圧症は循環器内科医の領域で、二次性高血圧症は内分泌内科医の領域のため、見逃されていることもあります。
院長は循環器内科医、内分泌内科医として総合病院で働いておりましたので、血圧の高い方は一度ご相談をご検討ください。

脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の値が基準値から外れた状態を指します。具体的には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高すぎる、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低すぎる、または中性脂肪が高すぎる場合に診断されます。


労作性狭心症(ろうさくせいきょうしんしょう)は、心臓の筋肉に十分な血液が供給されない状態で、主に身体的な労作や運動時に胸部に痛みや圧迫感を引き起こす病気です。この症状は、運動をやめると通常数分以内に和らぎます。
冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)は、冠動脈が一時的に痙攣(けいれん)することによって引き起こされる狭心症の一種です。この状態では、冠動脈の内腔が狭くなり、心筋への血流が減少するため、胸部に痛みや圧迫感が生じます。特に安静時や夜間に発作が起こることが特徴です


心筋梗塞とは、動脈硬化が進行して冠動脈にできていたプラーク(血液中のコレステロ心筋梗塞(しんきんこうそく)は、心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が閉塞することによって、心筋が酸素不足に陥り、壊死(えし)する危険な病気です。
心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)は、心臓にある弁が正常に機能しなくなる病気の総称です。この状態は、血液の流れを妨げたり、逆流を引き起こしたりすることがあります。心臓には、右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋があり、それぞれに弁が存在します。


心不全(しんふぜん)は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなる状態を指します。この病態は、心臓の機能不全によって引き起こされ、さまざまな症状を伴います。心不全は病名ではなく、心臓の働きが不十分な結果として現れる体の状態です。
閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)は、動脈硬化が進行し、特に下肢の動脈が狭くなったり詰まったりすることで血流が悪化する病気です。この病気は、主に高齢者に多く見られ、生活習慣の変化や食生活の欧米化に伴い、近年増加傾向にあります。


不整脈(ふせいみゃく)は、心拍のリズムに異常が生じる状態を指します。具体的には、心拍が不規則になったり、速すぎたり(頻脈)、遅すぎたり(徐脈)することが含まれます。心臓は電気的な刺激によって拍動し、そのリズムが正常でない場合に不整脈と呼ばれます。